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アーモンド農園と在来生態系の相互作用 [原著]

Luck et al. (2014) Interactions between almond plantations and native ecosystems: Lessons learned from north-western Victoria. Ecological Management & Restoration 15:4-15.

アーモンド農園はオーストラリアの一部地域で急速に広がってきており、在来生態系を利用していた生き物でもアーモンド農園を利用する生物が増えつつある。オグロインコなど種子食鳥類は在来植生で餌資源が少ない時期には、アーモンド農園で採食活動を行っており、これらの鳥類の保全にはアーモンド農園での活動が無視できない状況。そのため、これまでのように本来の生息環境を以下に保全するかではなく、アーモンド農園などを巻き込んだ形での保全の必要性について紹介している。ただ、日本国内で里地里山を研究対象にしている人にとっては、そりゃそうでしょ?と思ってしまう内容かも。

東南アジアでゴム農園やアブラヤシ農園で種子食害を行うのは、リスやネズミだろうけど、オーストラリアだとインコやオウムなどの種子食鳥類が豊富なので、その影響が大きいのだろう。鳥類によるアーモンド農園の利用についての詳細は、Luck et al. (2013) Bird use of almond plantations: implications for conservation and production. Wildlife Research 40:523-535に掲載されている。
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