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The ornaments of life: coevolution and conservation in the tropics, Chapter 1 [書籍]

Fleming & Kress (2013) The ornaments of life: coevolution and conservation in the tropics, Chapter 1, The scope of this book, p1-23.

この本で扱う花蜜・果実食鳥類や哺乳類とそれらが利用する植物の相互作用についての基礎情報として、それぞれのグループで科毎に含まれる属や種の数、主な分布域や体サイズ、絶滅の危機に瀕している種の割合などが一覧表にまとめてある。それぞれの科のGeological Ageも掲載されている点が便利。主な研究対象としている分類群以外の分岐年代などを推定した論文までは読めていないので、調べ物をするには便利。引用文献をみる限り2010年以前の情報に基づいているので、文献の目星をつけて、その文献をさらに引用しているものを探すことになるか。

花蜜食鳥類は3目11科870種ほどが知られ、このうち7科840種が花蜜食に特殊化しているグループ。一方、花蜜食に特殊化した哺乳類は2目3科49種しか知られておらず、種数ベースでは、鳥類:哺乳類=17:1になる。果実食はより多様な分類群が含まれ、鳥類では10目23科1800種ほどが知られ、このうち18科1400種が果実食に特殊化しているグループ。哺乳類は10目24科600種程が知られ、このうち12科480種ほどが果実食に特殊化しており、鳥類:哺乳類=3:1で花蜜食と比べるとかなり小さい値となる。

この本で紹介されている鳥類や哺乳類とそれらと相互作用が見られる植物の花や果実がカラー写真としてまとめられているのだけど、オオサイチョウの写真がいかにも飼育個体を撮影しました感があるのが残念。さすがに専門のコウモリの写真は素晴らしい。
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