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侵入種アシナガキアリがクリスマス島固有の鳥類の果実食を邪魔する [原著]

Davis et al. (2010) Invasive ants disrupt frugivory by endemic island birds. Biology Letters 6:85-88.

クリスマス島と言えばアカガニが有名だけど、アシナガキアリのスーパーコロニーによる負の影響がいろいろとでているらしい。アシナガキアリのスーパーコロニーが形成されている場所とアシナガキアリが未侵入の場所で、粘土を利用した擬似果実を用いてクリスマス島に固有のタイワンツグミの一亜種とクリスマスメジロによる果実の取り扱いとついばみ頻度を比較した研究。

アシナガキアリが侵入している場所では、取り扱いやついばみは未侵入の場所と比べて半分以下に減少している。Shefflera ellipticaの果実からアシナガキアリを排除することで、果実へのアプローチが増え、擬似果実でも同じ効果がえられていることから、アシナガキアリが果実の周辺にうろちょろしていると、散布者である果実食鳥類のアプローチが減少することが示唆される。

アシナガキアリはかなり広い範囲で侵入種として問題になっているので、同じような影響が見られるかもしれないと考察してあるけど、島の影響もかなり出ているのではないかなあ。
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