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アルゼンチンアリが種子散布共生系に及ぼす影響のメタアナリシス [原著]

Rodriguez-Cabal et al. (2009) Quantitative analysis of the effects of the exotic Argentine ant on see-dispersal mutualisms. Biology Letters 5:499-502.

侵入種が種子散布共生系に及ぼす影響について調べた研究は増えつつあるが、定量分析した研究は少ない。この論文では、研究例の多いアルゼンチンアリを対象として種子散布共生系に与える影響を調べている。侵入種の問題が顕在化したのは最近のことかと思っていたが、1980年代から研究例があるらしい。

2009年1月末にWeb of Scienceでキーワード検索を行い、侵入種となるアリの有無で影響を比較している研究をリストアップ。14論文で、31種の植物が対象とされており、そのうち10論文がアルゼンチンアリを対象としている。グラフから元データを読み取るようにGetData Graph Digitizerなるソフトがあるらしい。そうやって元データを読み取るのですね。

メタアナリシスの結果から、種子散布者数、種子の持ち去り、実生の定着のいずれについてもアルゼンチンアリの負の影響が認められる。サンプル数はそれほど多くはないけど、侵入種を対象としている点が新しいのかな?
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