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東南アジアの熱帯モンスーン林における植物と送粉者の相互作用 [原著]

Kato et al. (2008) Plant-pollinator interactions in tropical monsson forests in Southeast Asia. American Journal of Botany 95:1375-1394.

東南アジアで群集レベルの植物と送粉者の相互作用を調べている場所は非常に少なく、季節林での先行研究は皆無に等しい。この研究では、ラオスのビエンチャン周辺に残る季節林で植物62科171種を訪花する動物を観察している。長大な植物と送粉者の対応表を論文中に掲載しているのはこの雑誌の良いところ。

調査地の樹種構成や写真を見る限りは、タイ国内の乾燥林とよく似ている。今までに訪れた場所ではホイカーケンの乾燥林とよく似た森が広がるらしい。東アジアから東南アジアにかけて群集レベルの研究が行われている地点を地図にまとめてあり、考察部分で他の地域と群集構成の相違を比較しているのは分かりやすくて良い。果実の対応関係だけなら、同じような形式の研究を書くことができないだろうか?

イントロはフェノロジー論文を書く際に参考になりそうな点が多い。東南アジアの季節林で同じような研究がやれそうなところは、シーサンパンナとかかな?タイ国内のLTERサイトでは送粉系の研究を行うのはすぐには難しい気がする。カオヤイでも同じような植物があるだけに誰か研究をスタートすると面白いと思うのだけど。ただ、Artabotrys siamensisの花の写真はどー見てもDesomsの仲間に見える。
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