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アブラヤシ農園の拡大が生物多様性に与える影響 [総説]

Fitzherbert et al. (2008) How will oil palm expansion affect biodiversity? Trends in Ecology and Evolution. 23:538-545.

熱帯林をアブラヤシ農園への転用が生物多様性に及ぼす影響をまとめた総説。博士課程の学生が主体となって書いている。特にヤシ油生産の大部分を占めるマレーシアとインドネシアに着目している。タイ南部にも小規模なアブラヤシ農園はあるけど、サラワクで見たものと比べるとかなり小規模。

アブラヤシ農園と天然林における生物多様性の違いを比較した研究はもっと多いような気もするが、きちんと比較しているものはそれほど数がないかもしれない。脊椎動物に限ると生物多様性は一貫してアブラヤシ農園の方が低いが、無脊椎動物だとばらつきが多い。ただし、アブラヤシ農園は構造が単純で、発見率も高い可能性は無視できないだろう。わたしもブードーで果樹園だけではなく、ゴム園と比較できるような調査をしておいた方が良かったのかもしれない。

本文を読んでいて、時々、palm oilとoil palmを読み間違えてしまうのはネイティブではないからだろうか?
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