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結実フェノロジーとオニオオハシの個体数変動 [原著]

Ragusa-Netto (2006) Abundance and frugivory of the Toco toucan (Ramphastos toco) in a gallery forest in Brazil’s southern Pantanal. Brazilian Journal of Biology 66:133-142.

サイチョウ類と比べるとオオハシ類の果実食者種子散布に関する研究はあまり盛んではない。著者はブラジルの大型鳥類の食性や植物の繁殖フェノロジーを調べた論文を発表しており、基礎情報が集積されつつある。

結実フェノロジーは、DBH30cm以上の370個体を対象として2年間の継続調査で、結実量を1-4段階で評価している。オニオオハシの個体数はフェノロジー調査ラインに沿いにポイントカウントで調べている。食性は朝夕に月30時間調べているが、利用する果実として11種が記録されているに過ぎない。また観察された個体数もあまり多くなく、一羽も観察できなかった時期が多い。

オニオオハシは他のオオハシ類と異なり、開けた環境も利用し、行動圏内にはさまざまな植生を含む。種子散布を調べるのは面白そうな存在だとは思う。
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