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アジアゾウによる種子散布距離の推定 [原著]

Campos-Arceiz et al. (2008) Behavior rather than diet mediates seasonal differences in seed dispersal by Asian elephants. Ecology 89:2684-2691.

東大の大学院生アイムサさんの学位論文の主論文となる研究。上野動物園の飼育下のアジアゾウへの採食実験による腸内滞留時間の測定と野生のアジアゾウにラジオテレメトリーを装着して得られた行動データを組み合わせて、アジアゾウのシードシャドウを推定した論文。

タマリンドをモデル植物として使うことで、日本で採食実験を行うことができるのはうらやましい。サイチョウが散布する果実は日本ではなかなか手に入らないからなあ。タマリンドの半分以上の種子が採餌された場所から1.2km以上離れた地点に散布されている可能性が高いらしい。他の動物では絶対にありえないスケールでのシードシャドウが描かれている。

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