サイチョウの社会 [書籍]
Kinnaird & O'Brien (2007) The ecology and conservation of Asian hornbills: Farmers of the forest. Chapter 6, Social systems: a tribute to monogamy. pp. 128-154.
サイチョウはその繁殖形態からしても一夫一妻型だと思われているけど、今のところ遺伝子データを用いて確認されているのはアフリカのサイチョウで1種のみ。前半はサイチョウがどうして巣の入口を塗り固めるのかについて、対捕食者仮説、微環境仮説、種間・種内競争仮説、mate fidelity(貞節仮説?)を順番に紹介している。
樹洞で営巣する鳥類の繁殖成功をサイチョウ類とその他の3目で比較しているが、80%を超える種がほとんどで、繁殖成功の高さはサイチョウに限らない。微環境も証拠が弱い、競争は営巣場所制約が見られるのは一部の調査地に限られるなどから、著者たちはmate fidelity仮説を押していて、雌の戦略として進化したのではないかと考えている。実際にアジアのサイチョウを対象として親子判定データを集めるのは難しそうではあるけど、あれだけ一緒にいる時間が長く見えるので、一夫一妻なのかも知れんな。
章の後半は2005年のシンポジウムでO'Brienさんが話した内容で、サイチョウ類でテリトリーを持つグループとそうでないグループの比較。最後にヘルパーがいる種での繁殖形態の比較をビルマサイチョウとムジサイチョウで行っているけど、ピライさんがデータの詳細を明らかにしていないので、比較としてはイマイチ。
サイチョウはその繁殖形態からしても一夫一妻型だと思われているけど、今のところ遺伝子データを用いて確認されているのはアフリカのサイチョウで1種のみ。前半はサイチョウがどうして巣の入口を塗り固めるのかについて、対捕食者仮説、微環境仮説、種間・種内競争仮説、mate fidelity(貞節仮説?)を順番に紹介している。
樹洞で営巣する鳥類の繁殖成功をサイチョウ類とその他の3目で比較しているが、80%を超える種がほとんどで、繁殖成功の高さはサイチョウに限らない。微環境も証拠が弱い、競争は営巣場所制約が見られるのは一部の調査地に限られるなどから、著者たちはmate fidelity仮説を押していて、雌の戦略として進化したのではないかと考えている。実際にアジアのサイチョウを対象として親子判定データを集めるのは難しそうではあるけど、あれだけ一緒にいる時間が長く見えるので、一夫一妻なのかも知れんな。
章の後半は2005年のシンポジウムでO'Brienさんが話した内容で、サイチョウ類でテリトリーを持つグループとそうでないグループの比較。最後にヘルパーがいる種での繁殖形態の比較をビルマサイチョウとムジサイチョウで行っているけど、ピライさんがデータの詳細を明らかにしていないので、比較としてはイマイチ。
2008-02-10 11:29
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