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種子散布系における生態代理機能:マイコドリの場合 [書籍]

Loiselle et al. (2007) Ecological redundancy in seed dispersal systems: a comparison between manakins (Aves: Pipridae) in two tropical forests. In Dennis et al. (eds) Seed dispersal: Theory and its applications in a changing world. Chapter 8, pp. 178-195.

同所的に生息するマイコドリ類を捕獲して、糞内容分析を行った結果と捕獲場所による活動パターンの違いから、種子散布者としての特性が種間で大きく異なることをコスタリカ(1985-1993)とエクアドル(2001-2004)の2箇所の調査地で複数年行ったカスミ網の調査から明らかにしている研究。

コスタリカでの研究のデータを利用した論文は既にいくつも発表されているけど、新しい調査地であるエクアドルでの種子散布に関連した研究はこれかららしい。マイコドリの種数が多いエクアドルの方がマイコドリ種間の生態的な役割は似通っているので、絶滅する影響は少ないようには見えるが、これは基本的に糞内容分析の結果で、小型の種子が腸内を通過した場合の種子散布についてのみを考慮しているため、そのように見えているだけだろう。

大型の種子は吐き戻すし、そういったところで利用資源が異なっている可能性は高い。けど、調査努力量が半端ではないにもかかわらず、rarefaction curveは全く収束する気配が見えていない。どのくらい調査すればよいわけ?

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