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げっ歯類によるQuercus liatungensisの持ち去り [原著]

Li et al. (2006) Acorn removal of Liadong oak (Quercus liatungensis) by rodents. Acta Theriologica Sinica 26:8-12.

北京周辺の温帯林でネズミによる種子散布の研究を行っているZhang-Zhibinさんのチームの論文。このチーム、英語の要旨で本文は中国語という論文をいくつか書いているのだけど、この論文は本文が英語。

Quercus liatungensisを5つの実験区に設置し、持ち去り速度を観察している。(1)健全種子を地表に設置、(2)ゾウムシ食害種子を地表に設置、(3)健全種子を地表の藪の中に設置、(4)健全種子をリター内に設置、(5)健全種子を別環境(松林)の地表に設置する5つの処理を行っている。(1)と(2)で虫害の有無が持ち去りに与える影響、(1)、(3)、(5)で健全種子の設置場所が持ち去りに与える影響、(1)と(4)で埋め込みの効果を比較している。

さすがに虫害を受けている種子が残される場合はあるものの、のこりの実験では持ち去り速度こそ異なるが、最終的にはほとんどの種子が持ち去られている。この持ち去り速度の違いがその種子の運命に影響するのかまでわかると面白い。けど、そこまでやっていたら国際誌に投稿しているか。

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