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Prunus mahalebの花粉散布と種子散布 [原著]

Garcia et al. (2007) Contemporary pollen and seed dispersal in a Prunus mahaleb population: patterns in distance and direction. Molecular Ecology 16:1947-1955.

スペインのJordanoチームの論文で、花粉による遺伝子流動と種子散布による遺伝子流動の両方を評価している。調査対象とした繁殖個体の位置関係を示すために掲載されている航空写真を見るとシステムの単純性がよくわかる。

花粉による移動距離の中央値が63mで、一方、種子散布は145mと倍以上。特に種子散布ではこれまでに言われてきているように1,000mに及ぶような散布距離が記録され、頻度は少ないものの、だらだらと続いている。こういったパターンはおそらく年変動が大きいだろうし、そういった形での継続調査も行われているらしい。円ヒストグラムで潜在的な花粉散布パターンと種子散布パターンを示しておいて、実際に観察されたパターンと比較することで、花粉散布と種子散布パターンが明瞭に異なることを示している。

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