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温帯林における果実と果実食動物の相互作用を予測する [原著]

Burns (2006) Simple null model predicts fruit-frugivore interactions in a temperate forest. Oikos 115:427-432.

温帯での果実と果実食動物の論文を最近がんがん書いているBurnsさんの最新論文。個人のページからほとんど論文をダウンローとできるjのはありがたい。現在の所属はニュージーランドのビクトリア大学で講師らしい。

確かにこれまでの研究は果実と果実食動物の相互作用に関して何らかの適応的な関係を調べていたけど、この論文で提示されている方法はneutral theoryのようなものを想定している。果実食動物は果実選択に対して種間差はないが、植物の量、果実食動物の個体数、フェノロジーには変異がある条件を考えている。カナダの温帯林で収集したデータにあてはめている。おそらく温帯林では果実も果実食動物(特に果実食鳥類のみを考える場合)もそれぞれの変異幅が小さいので、こういったモデルでも当てはまりはよいと思われるけど、熱帯ではうまくいかないのではないだろうか?もちろん著者もその辺は考慮していて、考察部分でいろいろ書いている。結果はシンプルで面白いし、同じようなデータを収集している研究は他にもいろいろあるから、グローバルパターン見たいものを見ることができないだろうか?

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