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東南アジアの哺乳類の分布パターンと最終氷期の環境 [原著]

Meijaard (2003) Mammals of south-east Asian islands and their late Pleistocene environments. Journal of Biogeography 30:1245-1257.

マメジカがらみの文献に引用されていたので、ざっと目を通す。東南アジアの島々(215つ)に棲息する哺乳類の分布パターンとその生息環境から、最終氷期にこの地域の森の分布パターンがどうなっていたかを推定している論文。

最終氷期には気候は今よりも乾燥し、涼しく、季節性がはっきりしていたと考えられている。そういった島々は周辺から完全に孤立した状態であった可能性が高く、最終氷期にはとりあえず一部の地域にしか熱帯林は残されていなかったらしい。哺乳類のデータは既存の文献から分布情報を収集し、そのうち人為的に導入されたと思われるような種は省いている。まあRattus rattusなんかは最初から省かれている。

知らなかったけど、ヒョウって半島マレーシアとジャワにはいるのに、スマトラやボルネオにはいないんですな。これに関しては別にJournal of Mammalogyに論文があるのでそちらを読むか。そういえば、Mammals of Borneoにウンピョウがボルネオで一番大きなネコ科の捕食者と書いてあったか。

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