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ニホンザルが生息する森で種子トラップにより種子散布を測定する場合の問題 [原著]

Tsujino & Yumoto (2014) Problems associated with the seed-trap method when measuring seed dispersal in forests inhabited by Japanese macaques. Primates DOI:10.1007/s10329-013-0403-1.

種子トラップに含まれている種子は何を意味するのかという点については、調査地によって大きく異なるので注意する必要がある。屋久島のニホンザルの追跡データに基づき、種子トラップだけのデータに基づいた場合、ニホンザルによる種子散布量がどの程度、過小評価される可能性があるのかを検討している。屋久島のニホンザルは種子トラップで遊ぶという話は聞いていたけど、証拠写真が記録されている点がよい。

ちなみにカオヤイでは、イチジクの果実生産量を推定するために設置していた種子トラップでは、アジアゾウが食べてしまうことがあったそうなので、過小評価されているだろう。ちなみに屋久島ではあまり考えなくてもよいのだけど、人が多く通過する場所に種子トラップを設置していると、わざわざ何か放り込んでいく人もいるので、過大評価される可能性もある。
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