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自動撮影法による撮影率を森林性有蹄類の指標とする [原著]

Rovero & Marshall (2009) Camera trapping photographic rate as an index of density in forest ungulates. Journal of Applied Ecology 46:1011-1017.

Rowcliffe, J.M., Field, J., Turvey, S.T. and Carbone, C. (2008) Estimating animal density using camera traps without the need for individual recognition. Journal of Applied Ecology 45:1228-1236で推奨された密度推定法Rowcliffe’s gas model conversionを野外個体群に応用した研究。元の論文ではかなり野生に近い飼育個体群を利用しているが、その方法を野外で応用した研究はまだなかったか。

調査地はタンザニアのウズングワ・マウンテン国立公園で、対象とした有蹄類は、ハーベイダイカー?(Cephalophus harveyi)で、自動撮影法とライントランセクト法の両方で密度推定した結果を比較している。ただし、自動撮影法での密度推定に必要な調査対象種の基礎データ(1日の移動距離、移動速度など)が欠けているため、近縁種のデータを変換したものを利用している。結果はクリアーで6カ所の密度推定地はほぼ直線状に並んでおり、R^2値が0.90。

最近の自動撮影法についてまとめた教科書Camera Traps in Animal Ecology: Methods and Analysesは来年初めに出版予定らしい。ただ、ハードカバーで2万円もするので、購入するかどうか躊躇してしまう。この半分の値段だったら、ぽちっと予約してしまうのだけど。
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