シロテテナガザルの複雄単雌化に影響する要因 [原著]
Savini et al. (2009) Varying ecological quality influences the probability of polyandry in white-handed gibbons (Hylobates lar) in Thailand. Biotropica 41:503-513.
テナガザルの仲間は単雄単雌だと考えられていたが、カオヤイのシロテテナガザルではかなり高い頻度(16-42%)で複雄単雌グループがみられる。メスや餌資源を防衛するために複雄になるのではという視点から解析を行っている。
30haプロットを行動圏にもつAグループの周辺で継続観察が行われているシロテテナガザル8グループの行動圏サイズと行動圏内の餌資源量のデータとグループ内のオスの数との対応関係を調べている。カオヤイのシロテテナガザルの行動圏サイズの平均は28haだが、最小は15、最大は50haとばらつきが大きい。単位面積当たりの餌資源量が多いところは狭い行動圏で、生産性が低いところは広い行動圏をもつ。
最小の行動圏を持つグループはLam Takhong川を挟む両岸を行動圏として暮らしており、最大の行動圏を持つグループは川からかなり離れた尾根沿いの斜面で暮らしている。これらの地形によって果実の生産性が大きく異なっているが、何に由来するのだろうか?この辺の川沿いで多い樹木って何だろうか?しかし、トマソーの書く論文は考察が長い。まあ、重厚なデータに支えられているから、いろいろと書きたいことはあるのだろう。
テナガザルの仲間は単雄単雌だと考えられていたが、カオヤイのシロテテナガザルではかなり高い頻度(16-42%)で複雄単雌グループがみられる。メスや餌資源を防衛するために複雄になるのではという視点から解析を行っている。
30haプロットを行動圏にもつAグループの周辺で継続観察が行われているシロテテナガザル8グループの行動圏サイズと行動圏内の餌資源量のデータとグループ内のオスの数との対応関係を調べている。カオヤイのシロテテナガザルの行動圏サイズの平均は28haだが、最小は15、最大は50haとばらつきが大きい。単位面積当たりの餌資源量が多いところは狭い行動圏で、生産性が低いところは広い行動圏をもつ。
最小の行動圏を持つグループはLam Takhong川を挟む両岸を行動圏として暮らしており、最大の行動圏を持つグループは川からかなり離れた尾根沿いの斜面で暮らしている。これらの地形によって果実の生産性が大きく異なっているが、何に由来するのだろうか?この辺の川沿いで多い樹木って何だろうか?しかし、トマソーの書く論文は考察が長い。まあ、重厚なデータに支えられているから、いろいろと書きたいことはあるのだろう。
2009-07-18 18:03
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