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東南アジアの生物相に森林撹乱が及ぼす影響のメタアナリシス [原著]

Sodhi et al. (2009) A meta-analysis of the impact of anthropogenic forest disturbance on Southeast Asia’s biotas. Biotropica 41:103-109.

東南アジアの生物相を対象として、人為的撹乱の影響を調べた研究をまとめた総説。メタアナリシスを行うことで、この地域の保全への注目度を上げることが目的。

1975年から2007年にかけて発表された論文をBIOSISとWeb of Scienceを用いてキーワード検索し(検索式も掲載されている)、120報の論文がデータセット。論文バイアス、すなわち人為的撹乱の影響が少ないという研究は出版されていない可能性があるのだけど、その辺も統計的に処理する方法もあるらしい。

検討しているのは、自然地で撹乱地よりも生態的な健全性が高い割合と自然地と撹乱地間における生態的な健全性の度合いの差異の二つの項目。全部の組み合わせのうち、74%でこの予測が支持されている。哺乳類は敏感に反応しているが、鳥類はそれほどでもない。と、結論としてはそれほど真新しい点はないが、メタアナリシスを行ったことで、より強固な結果を得たと主張したいのか?

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