SSブログ

鳥類はアブラヤシを植食性昆虫から守っている [原著]

Koh (2008) Birds defend oil palms from herbivorous insects. Ecological Application 18:821-825.

鳥類の生態系サービスの一つに捕食による昆虫などの害虫の個体数をコントロールしていることが挙げられるが、野外調査でそれを定量化するのはなかなか難しい。この研究では広大なアブラヤシ農園を利用して、アブラヤシの実生につく害虫を自然状態、網掛けケージ、ケージ枠のみの3つの条件を8反復設定し、3週間後にどの程度の食害を受けているかを比較している。

主な食害昆虫は写真を見る限りはイラガの仲間のようなトゲトゲがある幼虫。実験終了時の食害率を推定するのにPhotoShopを用いているが、消失部分を適当につなぎ合わせているのだろうか?ただ、実験結果はあまりきれいではなく、8か所中3か所では、網掛けケージ区でクリアーに食害率が上昇しているが、残りの5か所ではほとんど変わらない程度でしかない。

網掛けケージ実験により昼行性鳥類だけではなく、昆虫食の夜行性コウモリ類も除外している点には簡単にしか触れていないが、かなり過小評価しているのではないだろうか?

コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。