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ウルシ科チャンチンモドキの種子散布 [原著]

Chanthorn & Brockelman (2008) Seed dispersal and seedling recruitment in the light-demanding tree Choerospondias axillaris in old-growth forest in Thailand. ScienceAsia 34:129-135.

カオヤイのテナガザルチームの30haプロットで行われたチャンチンモドキの種子散布の研究がひっそりと論文化されていた。フリーアクセスできる雑誌で良かった。ただし、私と同時期にカオヤイでチャンチンモドキの種子散布の研究を行っていたKunsakornさんの修士論文を論文化したのではなく、2004-2005年に行った研究内容らしい。

30haプロット内のギャップの位置とサンバーやホエジカが散布した種子の位置との関連性を調べている。サンバーやホエジカが林内に散布している種子については、確かにかなり大きなギャップが形成されないと、発芽後に成長することは難しいだろう。

サイチョウの営巣木周辺で発芽した個体を見たのは非常に明るい場所だったので、ギャップが必要不可欠だという意見には賛成する。ただ、長距離散布の可能性を指摘するなら、サンバーやホエジカの行動圏が広く様々な環境を使っている点だけではなく、アジアゾウによる散布にも言及しておきたい。

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