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サイチョウの食性 [書籍]

Kinnaird & O'Brien (2007) The ecology and conservation of Asian hornbills: Farmers of the forest. Chapter 4, Feeding ecology: how to survive on fruits. pp. 70-104.

サイチョウの食性についてまとめてある章。とりあえず表4.1に掲載されている論文はWCSの未発表データ以外は手に入れている。利用している果実の情報として497種135属46科が記録されているけど、種数はもっと増える。重要な科がクスノキ科、クワ科、センダン科、ニクズク科、バンレイシ科というのはまあそうだろう。

Bushy-crested hornbillで記録されている果実の種数が多いらしいが、確かにタイ南部でもそうかもしれない。全部の種のリストが見たいところだけど、これは掲載されていないので、この人たちの手持ちの未発表情報を見ることができないのは残念。どこかで別の論文として掲載されてくれると良いのだけど。

後半はスラウエシとスマトラで彼らが行ってきた結実フェノロジーとサイチョウの個体数推定のデータがまとめられているのだけど、イチジクの結実フェノロジーの図はちょっと疑問を感じる。Ficus crassirameaのある個体が結実していた期間が22週間に及ぶのだけど、本当に同じ個体がそんなに長い間結実することがあるのだろうか?同種複数個体が混じっていた可能性はないのだろうか?

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