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シードシャドウの重要な要素:果実食動物、種子、遺伝子 [書籍]

Jordano (2007) Frugivores, seeds and genes: analysing the key elements of seed shadows. In Dennis et al. (eds) Seed dispersal: Theory and its applications in a changing world. Chapter 10, pp. 229-251.

前半部分はseed shadowの推定を行っている先行研究についてミニレビューを行っており、後半は自分たちのチームが行っているPrunus mahalebの種子散布について、Molecular EcologyやPNASなどに掲載された論文にデータを追加した形で解析を行った結果をまとめている。

前半部分のレビューは結実木側に着目してたアプローチ(seed shadowがメイン)と散布された種子側に着目したアプローチ(seed rainがメイン)について、それぞれの方法の長所と短所について簡単にまとめて、それらの問題点を克服するために遺伝マーカーを用いることの有効性について書いている。

確かにLDDを実際に追跡することは遺伝マーカーを用いることなしには不可能だろう。LDDが生じているパターンを示すにはrandom walkよりもLevy walkの方が当てはまりがよいらしい。遺伝マーカーを用いた研究を行っていない身としては、それらを用いる際の問題点がまとめてあるのは役に立つ。

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