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テナガザルの行動パターンと種子散布距離 [原著]

McConkey and Chivers (2007) Influence of gibbon ranging patterns on seed dispersal distance and deposition site in a Bornean rain forest. Journal of Tropical Ecology 23:269-275.

McConley姐さんは学位論文のデータで何本論文を書いているのやら。ここで使われているデータの一部は先行研究で既に使われているけど、この論文では行動をもっと細かく解析に用いている。ただし、個体ベースのデータというよりは隣接する2家族のグループ間での採食行動パターンの比較。腸内滞留時間と活動パターンから散布距離を推定している。

これまでにsleeping roostでの種子散布の研究が行われている新熱帯のホエザル類に比べると、テナガザルはねぐらでの種子散布はそれ程集中的なものではないらしい。テナガザルなんて午後の早い時間帯に寝てしまうので、もっと集中するのかと思っていたけど、寝ている間にはそれ程排泄していないのか。カオヤイのテナガザルのデータならもっと詳細な研究ができるのは間違いないのだけど、そろそろ論文化されないのだろうか。

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