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アマゾンの分断化林における急速な樹木構成の劣化 [原著]

Laurance et al. (2006) Rapid decay of tree-community composition in Amazonian forest fragments. Proceedings of the National Academy of Sciences 103:19010-19014.

アマゾンの熱帯林の分断化実験における森林の種構成の変化がこれまでに考えられていた以上に早いことを提示している。分断林と天然林に設置されている40個の1haプロット内における267属1,162種の個体数変化を調べた結果、実生や稚樹ではなく、直径10cm以上の個体だけを対象にしているにもかかわらず、分断化された森林やエッジ部分では種構成の変化が顕在化している。

特にエッジ部分から100mいないにあるところでは、その傾向が顕著。特に大型の種子をつけ、成長が遅く、外交配が必要な樹種は減少し、攪乱耐性があり、非生物学的要因で散布される樹種が増加している。動物による種子散布の重要性を書くときには引用しやすい内容。既にあの実験を始めてから22年間が経過しているのか。

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