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タイ南部のコウモリ類の資源分割 [原著]

Burmungsri et al. (2007) Resource partitioning in sympatric Cynopterus in lowland rain forest, Thailand. Biotropica 39:241-248.

タイでコウモリの送粉を研究しているSaraさんの論文。私がカオヤイで修士課程の研究をしていた頃にタイ南部のKhao Ang Runai Wildlife Sanctuaryで研究を行っていたらしい。年間降水量は1,500mm程度で、主要な樹木も乾燥林に特有の樹種が多い。

この地域でも1998年は異常気象だったらしく、乾季が長くて、雨季の始まりが遅かったらしい。タイのコウモリの食性を調べてリストアップしているデータは非常に貴重なので、食物リストは参考になる。植栽が多いのでいまいちといえばいまいちだけど、AcronychiaやChionanthusを食べていることがわかったのは収穫。

東南アジアのコウモリの食性一度まじめにレビューしておく必要がありそう。利用している食物はカスミ網で捕獲後、その糞内容物を解析している。糞で排泄されるものしかリストアップされていないので、口に加えて運んで食べていると思われるホルトノキの仲間などは含まれない点は注意。ナス科の植物が3種類リストにあがっているけど、カオヤイでもナスを食べているコウモリがいたのかも。種が同定されていないけど葉を食べているらしい。

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