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角間の里山周辺の蝶類群集 [原著]

Ohwaki et al. (2006) Butterfly assemblages in a traditional agricultural landscape: importance of secondary forests for conserving diversity, life history specialists and endemics. Biodiversity and Conservation 16:1521–1539. 

金沢大学の里山での研究。田辺さんも著者に入っています。こういった論文は熱帯での仕事を読むことが多いけど、基本的に用いられている方法や解析方法が似ているので、場所が変わっただけという感じで、しかも近所の話なので理解はしやすい。引用されている文献も田端さんとか加藤マコリンの論文。

これ、各セクションでも繰り返しのデータが取れるともうちょっといろいろと解析方法があるのかもしれないけど、捕獲調査がメインだけに調査努力がリミットになっていたのだろうか?でも1年間のデータとはいえ、24回も同じセンサスをしているのは結構大変だと思うのだけどな。voltinismなんて単語は久しぶりに見た。昆虫関係の論文はあまり読まないものなあ。あんな狭い地域で51種とか出現しているけど、里山では40以上出現するのが普通らしい。この辺の感覚が分野が違うとよくわからないところです。

調査地ごとに多様性指数をいくつか計算してあるのだけど、重複どのようなものは計算していない。まあCANOCOで多変量解析をしてグループ判別をしているから、そこからある程度の類似性を読み取ることはできる。鳥類同様に蝶類の場合も調査方法によるサンプリングバイアスがかなりかかりそうだから、ラインセンサスだけではなく、トラップのようなものと組み合わせるのだろうなあ。
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