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大規模刈り取り実験20年間の林床性鳥類の個体数変動 [原著]

Stouffer et al. (2006) Long-term landscape change and bird abundance in Amazonian rainforest fragments. Conservation Biology 20:1212-1223.

アマゾン刈り取り実験後の20年間の林床性鳥類の個体数変動をカスミ網調査で明らかにした仕事。アマゾンの研究はあまりフォローしていないので知らなかったけど、この人は比較的初期の段階からこの仕事に関わっている。

基本的には1991-92年のデータと2000-01年のデータを比較する形。調査期間内はほぼ1週間間隔で1haプロット5箇所、10haプロット4箇所、100haプロット2箇所でデータを収集。鳥の個体数に影響を与えうる環境要因が他の研究者のデータとしてしっかり計測されている点はプロジェクト研究の大きなメリット。

解析にはカスミ網1,000時間あたりに換算した12のfunctional groupの捕獲数を用いて、時間経過とプロットサイズの効果はRepeated-measures ANOVAで検討。森林が孤立化する前と、伐採直後、現在でかなりいろいろなパターンが認められるというのは重要。functional guildによって反応がずいぶん異なる。次にInformation-Theoretic Analysisなるもので、AICを計算してモデル選択を行っている。その次の解析として、Akaike weightsを計算して、モデルの比較を行っているのだけど、この辺がよくわからん。

結果としては、鳥の個体数は森林の分断化の影響とその周辺環境の影響の相互作用らしい。BBCで見ていたBDFFPの実験の論文はこうして生産され続けているんですねえ。
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