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マレーシベットの行動圏 [原著]

Jennings et al. (2006) Ranging behaviour, spatial organization and activity of the Malay civet (Viverra tangalunga) on Buton Island, Sulawesi. Journal of Zoology 268:63-71.

ジャコウネコ関連の研究も過去5年間くらいで急速に進んできている。タイのGrassman Jrの一連の研究とボルネオでの研究(Colon 2002)と中国の最近のデータを合わせると、行動圏などの情報はかなり集まってきたのではないだろうか。ただ、種子産婦に絡めた研究がまだ少ないのはもったいない気がする。

イントロに書かれていたけど、Malay civetが東南アジアのいろいろな場所に導入されていたのは香水用の麝香を収集するためとかネズミの防除用だったのか。知りませんでした。調査地のButon島はスラウエシの最南端の島。2001、2002、2003年の乾季(6月から9月)に箱ワナによる捕獲を行っている。餌はキャットフードを使っている。耳タグをつけて個体識別を行う一方、一部の個体にはラジオテレメトリーを装着して、行動圏の調査を行っている。

再捕獲はそれ程多くないようだけど、7回も捕まった個体がいる。多少のばらつきはあるものの行動圏の範囲は平均90ha前後で、ボルネオのColon (2002)のデータよりも若干小さいが、大体100-200haくらいと思っておいてよいのだろうか。基本的に夜行性で、昼間は藪の中で休んでいることが多いらしい。

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