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果実食鳥類の種子散布パターンは近隣の果実量によって変化する [原著]

Carlo (2005) Interspecific neighbors change seed dispersal pattern of an avian-dispersed plant. Ecology 86:2440-2449.

2005年の学会で発表していた内容。実験計画はともかく、実際に果実がなっているポットをこれだけの数作成して、繰り返し実験を行うことができる場所が日本だとあるだろうか?プエルトリコのオープンハビタットに同所的に棲息するSolanumとCestrumを用いて、Cestrumの果実がある場合にSolanumの果実除去が影響を受けるかどうかを実験的に調べている。また種子トレーを設置して、散布されるパターンを2種間で比較している。

これ、残念ながら果実を利用する鳥の個体識別ができていないのだけど、カスミ網などで捕獲してバンディングしてあるとさらに面白かったのではないかと思われる。実験に使う果実数を毎回そろえたり、準備や個体数を考えると非常に調査努力が多いのではないかと思う。小型の鳥類のように果実を食べてから種子の排泄までの時間が早い場合は日本でやるとしたらこういった実験系を作成することができる植物はなんだろうか?

2004年1月~4月の実験を9月中に投稿して、2月には受理されて、2005年9月には出版されているのだから、すばやい。2003年がいろいろと試行錯誤していた年らしい。

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