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エルニーニョによる火災がスマトラの鳥類群集に与える影響 [原著]

Adeney et al. (2006) Effects of an ENSO-related fire on birds of a lowland tropical forest in Sumatra. Animal Conservation 9:292-301.

Kinnairdのチームの論文だが、カスミ網なども使って小型の鳥類も調査していたとは知らなかった。1998年の乾燥後の鳥の種構成を追跡している論文。ポイントカウントとカスミ網と両方のデータはやはり種構成を明らかにするには必須。とくに林床性の小型の鳥類はポイントカウントでは過小評価されるのとカスミ網で捕獲できる鳥類も限られるため両方を使っているが、この研究では、カスミ網のデータは追加的で収集している。

種構成を属レベルで解析しているが、系統的な制約を多少とも考慮しているつもりなのか、それとも種レベルや科レベルではあまりきれいな結果が得られなかったのだろうかと考えてしまうが、肝心のAppendixをダウンロードしてくるのを忘れたので確認できない。CAとかMDSって使ったことがなかったけど、こういう仮定の下に計算していたのか。

データは実測値と対数変換したものを両方使って解析しているが、基本的には対数変換したデータを示している。rare-fraction curveはどれも驚くほど似た形を示しているが、焼けなかった森でも種構成がどんどん変化しているというのは面白い。焼けた森との距離がそれ程離れていない所では、焼けた影響が出ているのだろうか。

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