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糞と種子サイズが二次散布、種子食害、実生定着に与える影響 [原著]

Andresen & Levey (2004) Effects of dung and seed size on secondary dispersal, seed predation, and seedling establishment of rain forest trees. Oecologia 139:45-54.

書いている論文で種子の埋め込み効果を調べているので、関連して糞虫の埋め込み効果の論文をまとめて読んでいる。Andresenさんは糞虫関連の論文を何本も発表しており、特に糞虫の二次散布がらみの話として、まとまった仕事をしている。

私の調査対象のサイチョウでは、糞から排出される種子は非常に小さいイチジクなどで、ほとんどの種子は吐き戻される。そのため、あまり糞との関連性は考えなくて良いのだけど、哺乳類に種子散布される場合は常に糞の存在を頭の片隅においておかないといけない(頬袋散布とかもあるけど)。糞虫でも、20cmも種子を埋める場合があるというのはちょっと驚き。

糞虫のサイズなどはこの論文では記載されていないけど、タイにいる糞虫より大型なのだろうか?種子サイズと埋め込みの深さの関連性とか、これまでの糞虫の論文から知られている傾向とは違った傾向が認められている点も面白い。糞がない場合は実験的に設置した種子は全く埋め込まれないという記載はまさに求めていた内容。以前、丸橋さんがちらりと行っていたけど、屋久島とかで誰か糞虫にからんだ種子散布の研究をしないのだろうか?

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