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集中的な種子散布:同時期の結実個体の影響 [原著]

Kwit et al. (2004) Contagious seed dispersal beneath heterospecific fruiting trees and its consequences. Oikos 107:303-308.

Cornus floridaの種子を、同時期に結実しているIlex opacaのオス個体とメス個体の下で、種子トラップによる散布された種子数の比較、実験的に設置した種子の運命の追跡を行っている。種子散布数はオス個体とメス個体間でかなりばらついているが、予測されるようにメス個体で多い。また散布されたCornus種子の運命は、CornusとIlexの両方の種子の密度が高い地点で、持ち去られる確率が高い。Russo (2005)の論文の図もこれに近い形。

この研究も持ち去られた種子は基本的には食害を受けたと仮定している。同じ場所に散布されている多種の密度が、その他の種の種子に与える影響が大きいのはサイチョウの巣穴でも同じだと思うが、巣穴の論文を書いていた当時はうまくストーリをまとめることができなかったし、サンプル数が少なすぎてなんともできませんでしたけど。
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