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コウモリが散布する種子を蛍光塗料で追跡する [原著]

Reiter et al. (2006) Tracking bat-dispersed seeds using fluorescent pigment. Biotropica 38:64-68.

蛍光塗料を2種のイチジク果実に塗布して、コウモリの糞やワッジ内の蛍光塗料の有無から、散布距離を推定した研究。種子散布の論文としてはデータは少ないが、著者もM&Mで書いているように方法論の論文。

幹生果をつけるイチジク2種を対象として、アセトンと蛍光塗料を混ぜたものをスプレーで吹きつけている。使用している方法は非常に単純で、夜にライトで照らしながら歩き回り、糞や吐き戻しを探す手法。予備実験では、蛍光塗料を塗布した果実とコントロールでは、選択性は同じで、意外と降水にも耐えるらしい。今後、蛍光塗料を用いた研究が増えるかもしれないが、いかんせん、サイチョウで使うには行動圏が広すぎる?屋久島のニホンザルでやってみると面白いかもしれない。

蛍光塗料の色を変えることで、訪れた個体の違いとかを見ることができないだろうか?イギリスの魔法の水みたいに。ラジオテレメトリーを使用して、行動圏を推定したReiter & Curio (2001)のEcotropicaの論文を読む必要がある。
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