サイチョウの進化 [書籍]
Kinnaird & O'Brien (2007) The ecology and conservation of Asian hornbills: Farmers of the forest. Chapter 2, The rise of hornbills: evolution, taxonomy, and morphology. pp. 19-50.
現在までのわかっている情報に基づいて、サイチョウの進化について考察している。著者たちもサイチョウは分類群としては比較的古いと考えているらしい。特にアジアのサイチョウの種分化の過程には気候変動にともなう森林の分断化が重要な役割を果たしたのではないかとする考え方は重要。
Fig. 2.4.に掲載されている東南アジアに分布するサイチョウの種数のグラフはわかりやすくてよい。基本的に8種以上のサイチョウが同所的に生息しているのはボルネオとスマトラと半島マレーシアのみ。まあ、これは潜在的な種数であって、実際に一箇所で8種以上のサイチョウを見ることができる場所はかなり少ないだろう。
カオヤイは4種いるから、この辺も微妙にデータが間違っている点は注意。Rhyticerosの侵入過程を考察した図は面白いのだけど、ニューギニアからオーストラリアへと分布を広げなかったのはどうしてだろうか?現在、スラウエシにいないのもよくわからない。過去の分類の変遷がまとめてあるのは知らなかった情報なのでためになった。リンネはオオサイチョウとツノサイチョウを記載しているのですね。
現在までのわかっている情報に基づいて、サイチョウの進化について考察している。著者たちもサイチョウは分類群としては比較的古いと考えているらしい。特にアジアのサイチョウの種分化の過程には気候変動にともなう森林の分断化が重要な役割を果たしたのではないかとする考え方は重要。
Fig. 2.4.に掲載されている東南アジアに分布するサイチョウの種数のグラフはわかりやすくてよい。基本的に8種以上のサイチョウが同所的に生息しているのはボルネオとスマトラと半島マレーシアのみ。まあ、これは潜在的な種数であって、実際に一箇所で8種以上のサイチョウを見ることができる場所はかなり少ないだろう。
カオヤイは4種いるから、この辺も微妙にデータが間違っている点は注意。Rhyticerosの侵入過程を考察した図は面白いのだけど、ニューギニアからオーストラリアへと分布を広げなかったのはどうしてだろうか?現在、スラウエシにいないのもよくわからない。過去の分類の変遷がまとめてあるのは知らなかった情報なのでためになった。リンネはオオサイチョウとツノサイチョウを記載しているのですね。
2008-02-06 11:31
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0