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果実色シグナルの進化 [書籍]

Schaefer & Schaefer (2007) The evolution of visual fruit signals: Concepts and constraints. In Dennis et al. (eds) Seed dispersal: Theory and its applications in a changing world. Chapter 3, pp. 59-77.

果実の色の進化をシグナル理論とからめて研究してるSchaefer夫妻の総説。どちらかというと行動生態学からのアプローチを取っている人たちなので、実験的な方法を用いて鳥による果実選択を調べている文献が網羅されている点は便利。今まで果実と葉のコントラストが目立つことに効いているのではないかというストーリーはあったけど、実際にそういったコントラストを測定している研究も出ているらしい。

Prunus spinosusの果実がかなりUV反射をしているらしく、Ardisia crenataの果実と反射スペクトルを比較した図は全く異なるパターンを示している。こんなパターンは昨年の卒業研究をやっていた学生のデータでは見た覚えがない。こういったはっきりとした傾向を示す果実が身近にあるのであれば、いろいろと実験計画などを考えてみる価値はある。

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