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インドネシアのスンダ地方における商業取引による鳥類の絶滅 [原著]

Eaten et al. (2015) Trade-driven extinctions and near-extinctions of avian taxa in Sundaic Indonesia. Forktail 31: 1-12.

ここ数年、東南アジアで商業取引がさまざまな野生生物に与える影響が深刻化している。特にスンダ地方では、伝統的に鳥を飼育する習慣もあり、国内での商業取引も盛ん。商業取引が主たる減少要因である13種について情報をまとめている。もちろん、オナガサイチョウも掲載されていて、Bird Conservation Internationalに掲載された論文の概要が紹介されている。

オナガサイチョウの商取引が急増したのは、2011年ごろから。中国での需要が増えたことが理由だが、どうして、オナガサイチョウの頭骨の需要が急に再燃したのかは、よくわかっていない。2012年3月から2014年8月までの期間に少なくとも2170の頭骨やカスクが押収されているが、氷山の一角に過ぎない。

この雑誌は刊行後2年で、フリーアクセスのPDFが公開されるのだけど、個の論文は最初からフリーアクセスで公開されている。それだけ重要性が高いということか。

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