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果実食のオオトカゲを研究するための簡便な調査手法 [原著]

Bennett (2014) An inexpensive, non-intrusive, repeatable method for surveying frugivorous monitor lizards. Biawak 8:31-34.

フィリピン諸島の北部、ポリロ島に生息する果実食オオトカゲの一種グレイオオトカゲを継続的に研究する手法として、糞を利用することを提案している。糸巻きを固定して、320mの距離の間で糞を探し、糞の中身、サイズ、状態(新旧)を記録している。13か所で計30.4kmを踏襲し、新しい糞18個、古い糞35個を発見している。グレイオオトカゲと間違える可能性がある動物としては、ジャコウネコ類の糞があるが、カタツムリが含まれないらしい。

単に糞内容分析では、個体識別などには使えないが、現在なら、DNA分析なども加味することで、グレイオオトカゲの個体数推定などにも使えるのではないだろうか。写真に掲載されている1週間後の糞にはCanariumの種子、14ヶ月後の糞にはヤシの仲間の実生が見られるので、種子散布にしっかり貢献している。
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