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The ornaments of life: coevolution and conservation in the tropics, Chapter 2後半 [書籍]

Fleming & Kress (2013) The ornaments of life: coevolution and conservation in the tropics, Chapter 2, Patterns and regional and community diversity, p 24-62.

2章の後半は群集の集合則(community assembly rules)に関連した話題で、最初はFleming (2005) Oikosに掲載された新熱帯と旧熱帯で花や果実の種数あたりの花蜜食・果実食の鳥類・コウモリ類の種数の関係を87箇所の研究事例に基づいて解析した研究の紹介。2004年にシーサンパンナで開催された種子散布ワークショップで聴いた時には、その徹底的なレビューに圧倒されたことを覚えている。

両対数軸で図示されている点を注意しないといけないが、新熱帯では植物の種数に対して動物の種数が相関する。一方、旧熱帯ではそのような関係が認められない。また、新熱帯では、鳥類とコウモリ類がほぼ同じ傾きを示すが(植物3種あたり動物1種で、3:1 ruleとしている)、旧熱帯では、これでもかというくらいバラバラ。旧熱帯のデータにはわたしのカオヤイデータも貢献しているのだけど、小型の果実食鳥類を含んでいない点で不十分なデータセットになっている。

最後に最近の相互作用系の研究でよく見られるネットワーク解析を紹介している。コスタリカの果実と果実食コウモリ、ブラジルの花と花蜜食鳥類の2つの事例についてbipartite graphではなく、energy minimization graphを作成している。相互作用に関わる種数があまり多くなければ、energy minimization graphの方がイメージしやすいか?ただし、ネットワーク関係については、9章でもう少し詳細な内容が紹介される。
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