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先史時代における動物の絶滅と生物多様性保全におけるその結末 [原著]

Corlett (2013) The shifted baseline: Prehistoric defaunation in the tropics and its consequences for biodiversity conservation. Biological Conservation (in press)

先史時代におけるメガファウナの絶滅が生態系に及ぼした影響について、寄生虫の絶滅、環境異質性の現象、競争者の解放、種子散布サービスの質的・量的な現象の観点からまとめた総説。中でも種子散布サービスに関連する内容に特にページが割かれており、メガファウナ果実の話がよくまとめられている。現存するメガファウナが減少・絶滅した場合にどのようなことが生じるのかを推測するための手助けとなる内容。

もちろん過去の相互作用を復元することはできないので、現存するメガファウナ、特にマルミミゾウやアフリカゾウで知られている現象からの類推だが、相変わらず良く調べてある。メガファウナとそれらが出していたメタンの効果についても一段落だけまとめてある。

これらの影響に対する対応策としては、絶滅種や代替種の再導入、さらには人為的散布などをあげている。コレットさんはかなり以前から再導入には前向きな気がするけど、シンガポールやホンコンでの生活が長いからだろうか?確かにゾウガメのように個体管理が行いやすい動物なら、代替種の導入候補にはなりやすいのか。
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