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ストローオオコウモリを衛星追跡する [原著]

Richter & Cumming (2008) First application of satellite telemetry to track African straw-coloured fruit bat migration. Journal of Zoology 275:172-176.

アフリカに生息するオオコウモリの長距離移動能力を明らかにした論文。著者たちの先行研究によりストローオオコウモリがザンビアのKasanka国立公園にやってくる10月から12月は果実が多い時期と一致していることが知られている。今回は実際にオオコウモリの行動パターンを衛星追跡により解析している。

最初の研究だけあってオス4個体、追跡期間も149日と決してサンプル数は多く無いが、ねぐらからの毎日の移動距離や長距離移動などを具体的に示した点が新しい。個体ごとの移動距離はばらつきが大きいが、比較的長期間(3ヶ月間)の追跡を行うことができた2個体は、2,000キロを超えている。特筆すべき内容は一晩で370キロを移動した個体の記録。平均でも29キロなので、かなりの移動能力の高い生物らしい。

短期間の調査でこれだけの移動距離が記録されているということは周年調査になると実際はどのくらい移動しているのだろうか?
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