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中国の亜熱帯広葉樹林における種子散布フェノロジーと散布シンドローム [原著]

Du et al. (2009) Seed dispersal phenology and dispersal syndromes in a subtropical broad-leaved forest of China. Forest Ecology and Management 258:1147-1152.

CTFSと同じ方式を用いて設定した24haの永久調査区内に130個の種子トラップを2.3kmのトレイル沿いに設置し、毎週一年間にわたり回収した69,115個の種子の構成を調べている。将来的にはBCIなどのデータと比較するのだろう。回収された種子の構成は15科24属27種と熱帯雨林と比べるとかなり多様性は小さいが、東南アジアの亜熱帯林のデータは貴重。

ただし、159種のうち、27種しか回収されていないのが疑問。少なすぎるような気がするけどそんなものだろうか?一年間だから結実していない種も多いのだろうか?ブナ科、ツツジ科、ツバキ科、マンサク科などが主で、果実型はberry(33%)、capusle(22%)、nut(18%)、drupe(11%)、果実の色は茶(40%)、黒(15%)、赤(11%)、黄(4%)の順番で、熱帯雨林の果実構成に慣れているとちょっと違和感がある。既にテキストに書いた内容を立体円グラフで示すのは???

今後、このデータと関連付けることのできるような果実食動物のデータが出てくるかどうかが問題。
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