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シーサンパンナの熱帯雨林の果実特性 [原著]

Chen et al. (2004) Patterns of fruit traits in a tropical rainforest in Xishuangbanna, SW China. Acta Oecologica 26:157-164.

シーサンパンナの煉った雨林内に設置されている調査地7.3ha内で記録されている植物109科333属626種を対象に果実特性をまとめた研究。森全体としては1,000種を超える植物が記録されている。Gautier-Hion et al. (1985)を中心に先行研究で用いらた果実特性(fleshy vs dry、fruit size、life form、season of ripening、fruit protection、fruit color)に着目してまとめている。先行研究と異なるのは、nested ANOVAを用いて系統関係を考慮した解析を行っている点。

果実サイズと生活型、果実型、保護部、色、種子サイズ、種子数などを比較した図は見にくい。あえて3次元棒グラフにしている意味がわからない。2004年に訪れた印象としては、カオヤイとかなり近い植生だったので、比較するには面白いデータ。果実特性の記載のみで、それらを利用する果実食動物の情報は掲載されていないのが残念。ただ、こういった基礎データが発表されることで、次のステップにつながる研究ではある。
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