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シンガポールの鳥類群集への森林分断化の影響 [原著]

Castelletta et al. (2005) The effects of extreme forest fragmentation on the bird community of Singapore Island. Biological Conservation 121:135-155.

Sodhiのチームの論文。東南アジアでもっとも原生林が消失している国であるシンガポールにおいて、古い二次林、若い二次林、放棄ゴム園の3つのハビタットに含まれるさまざまなサイズの森林パッチを対象として、出現する鳥種の比較を行っている。先行研究として情報がある半島マレーシアの大面積の天然林と比較することで、どういった種が森林の分断化や人為的攪乱の影響を受けやすいかを考察している。

同じ調査地を用いた先行研究でカスミ網を用いた捕獲調査が行われており、ラインセンサスで記録された種は全て重複しているので、この論文ではラインセンサスのみ使用している。しかし、だからといってrarefaction curveを使って、出現種数を推定しないということにはならないと思うのだけど?

解析方法はステップワイズの重回帰で、各パッチにおける種数に影響する環境条件を探している。Appendixにどういった種が捕獲されているのかがリストアップされているのは便利。イントロはすっきりと東南アジアで森林の分断化や人為的攪乱による鳥への影響はほとんど調べられていないと書いている。まあ、そりゃそうですけど。なんか類似した論文を読んだような気がしていたのはPeh et el. (2006) Diversity and Distributionsか?

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