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ケニアの熱帯低地林における果実と果実食動物の相互作用 [その他]

Engel (2000) Seed dispersal and natural forest regeneration in a tropical lowland biocoenosis (Shimba Hills, Kenya). Logos, Berlin 345pp. (www.uni-bayreuth.de/departments/biogeo/thomas.htm)

2005年にオーストラリアで開催された種子散布シンポジウムでお会いしたドイツ人研究者の学位論文。その存在は知っていたけど、ダウンロードできる形で公開されているとは知りませんでした。いや、ケニアの低地熱帯林における果実と果実食動物に関する基礎情報がたっぷりと含まれています。

対象としている動物群はいわゆる果実食の哺乳類、鳥類にとどまらず、爬虫類や肉食の哺乳類などにも言及している。もちろん糞虫の二次散布も含んでいる。しかし、ここのアフリカゾウは糞から200種以上の種子が見つかっているらしい。小型の種子もチェックしているからかもしれない。この段階で既に動物群間で糞から回収される種子の種数を比較するのにrarefaction curveの1種であるShinozaki curveを用いて解析しているとは!Journal of Tropical Ecologyに掲載されたPoulsenの論文が最初だと思っていたけど、この学位論文の方が早いか?しかし、この人、何故このデータの山を使って投稿論文を書いていないのだ?

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