SSブログ

directed deterrence hypothesisは成立するか?野生トウガラシの場合 [原著]

Levey et al. (2006) A field test of the directed deterrence hypothesis in two species of wild chili. Oecologia 150:61-68. 

野生トウガラシを対象として、自然条件下においてdirected deterrence hypothesisが成立しているかどうかを検討している。

野生トウガラシでこれまでに知られていることとして、種子食害者として働くネズミ類には果実の中に含まれている二次代謝産物であるカプサイシンが原因で下痢を引き起こすのに対して、種子散布者として働く鳥類にはそういった効果が認められない。トウガラシはアリゾナとボリビアで2種を対象として、果実の消費観察にはビデオ撮影も行っている。結果はとても美しく、鳥しか食べない。しかも栄養分析の結果からもトウガラシには非常に多くのlipidが含まれており、いわゆる哺乳類があまり好まないタイプの果実であることを裏付けている。

図と表が一つずつだけど、文献はしっかりとレビューしてある。Tewksburyさんって、ボリビアでもトウガラシがらみの仕事をしているらしけど、未発表データが多いらしい。
コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。