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脊椎動物による種子植物の散布 [総説]

Tiffney (2004) Vertebrate dispersal of seed plants through time. Annual Review of Ecology, Evolution, and Systematics 35:1-29.

最近の論文で、種子サイズに絡んだ進化を扱っている場合に引用されていることが多い文献。著者は以前からこういった感じの種子散布の歴史的な側面を取り扱った論文が多く、種子サイズの進化などを扱った論文では頻繁に引用されている(もちろん逆の主張をしている人も多いけど。例えばEriksson et al. 2000, American Naturalist)。化石記録に残りやすい種子とそうでないものとがあるから、対応関係はどのくらいつくのか微妙なところ。内容は時代ごとに種子散布に関連してくる植物と動物の化石記録をリストアップしている。

食べているのかどうかを直接観察できないので、糞化石や胃内容物化石に頼ることになる。果実の化石にしても、基本的には種子のみが多いので、果肉部分があったかどうかはよくわからない。植物は特に原生のものとの比較から、果肉の有無などを推定しているらしいので、その辺もあやふや。胃内容物が残っている化石なんてあるもんなんですな。

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